「何かアイデアない?」の沈黙が怖くて、会議の日は胃薬を飲んでいた

総務担当の佐藤です。

役員会で一番辛い時間。
それは、会長がお茶を啜りながらこう言う時です。
「さて、来月の敬老会だけど……何か新しいアイデアはないかね?」

シーン、と静まり返る公民館。
時計の秒針の音だけが響きます。
「また去年と同じでいいんじゃないか?」
「いや、去年は不評だったじゃないですか」
「じゃあどうするんだ?」

結局、誰も何も思いつかないまま、時間だけが過ぎていく……。
「佐藤さん、総務なんだから何か考えてよ」と言われるのが怖くて、会議の前には必ず胃薬を飲んでいました。

私も若い頃は色々思いついたものですが、この歳になると頭が固くなってしまって。
「ビンゴ大会? 去年やったしなあ……」
「カラオケ? 今のご時世じゃなあ……」
一人で悩んでも、浮かぶのは否定的な言葉ばかりでした。


目次

パソコンの中に「相談相手」がいました

そんな時、ふとスマホで見たニュースに「AIは壁打ち相手になる」と書いてありました。
壁打ち? テニスじゃあるまいし。
そう思いながらも、試しにAI(Geminiという名前だそうです)に話しかけてみたのです。

「敬老会の出し物で困っているんだ。
予算はあんまりないんだけど、お年寄りが座ったまま楽しめて、しかも盛り上がるものは何かないかな?」

正直、期待はしていませんでした。
どうせ「合唱」とか「手品」とか、ありきたりな答えが返ってくるんだろうと。

でも、Geminiの答えは違いました。

『座ったままできる「昭和クイズ大会」はいかがでしょうか?
懐かしい歌のイントロや、昔の地域の写真を使ったクイズなら、予算もかからず、思い出話にも花が咲きますよ』

「……なるほど!」
思わず膝を打ちました。
地域の写真は、私の家に昔のアルバムがたくさんある。
それをプロジェクターで映せばいいのか!


私がAIにお願いしたこと

それからというもの、私は行き詰まるとすぐにGeminiに相談するようになりました。

1. 「できない理由」も正直に言う

「それは無理だよ」と突き放すのではなく、事情を説明するんです。

(私からAIへのメモ)
クイズ大会、いいアイデアだね。
でも、プロジェクターがないんだよ。
他に、紙だけでできることはあるかな?

すると、「では、『方言かるた』はどうでしょう?」と、また新しい球を投げてくれるのです。

2. 「具体的な中身」まで作ってもらう

アイデアが決まったら、中身もお任せです。

(私からAIへのメモ)
じゃあ、「昭和30年代の懐かしいもの」をテーマに、クイズを5問作ってくれる?
3択問題にしてね。

これだけで、もう企画書の8割は完成です。


「佐藤さん、今年は冴えてるね!」

次の役員会。
私は自信を持って「昭和レトロクイズ」を提案しました。
Geminiが作ってくれたクイズの例題を出すと、
「おお、これは懐かしい!」
「あの頃は俺も若かったなあ」
と、あの静まり返っていた会議室に、笑い声が溢れたのです。

「佐藤さん、今年は冴えてるね!」
会長にそう言われて、少し照れくさかったけれど、誇らしい気持ちになりました。

企画を立てるのは、孤独な作業だと思っていました。
でも今は違います。
私には、いつでも相談に乗ってくれる、物知りでアイデアマリな相棒がいます。

もし、アイデアが出なくて胃を痛めている役員さんがいたら。
胃薬を飲む前に、一度AIに「何かいい案ない?」と聞いてみてください。
きっと、あなたの想像を超えた「面白い答え」を返してくれますよ。

自治会AIお助け隊 談話室

  • URLをコピーしました!
目次