総務担当の佐藤です。
今回は、役員の中でも最も胃が痛くなる役職、「会計」を担当されている皆さまへのお手紙です。
数字を扱うプレッシャー、本当に計り知れないものがありますよね。
私も一度だけ会計を任されたことがありますが、締め作業の時期は、夢にまで領収書が出てきたものです。
でも、私が一番怖かったのは、計算間違いではありませんでした。
総会の席で、住民の方から飛んでくる「鋭い質問」です。
「なんで昨年に比べて、修繕費がこんなに増えているの?」
「この予備費の使い方、本当に適切だったの?」
もちろん不正などしていません。
けれど、その理由をその場できちんと、誰もが納得できるように説明する言葉が、どうしても出てこないのです。
「ええと、それは……」と言葉に詰まるたび、会場の空気が冷たくなっていくあの感覚。
思い出すだけで、冷や汗が出てしまいます。
計算は電卓で、”言い訳”はAIで
そんなトラウマを抱えていた私に、救いの手を差し伸べてくれたのは、やはりAI(Gemini)でした。
誤解しないでくださいね。
お金の計算そのものは、私と電卓(と、しっかり者の副会計さん)の仕事です。
AIには「計算」ではなく、「説明」を手伝ってもらうのです。
私がAIに送った「相談メモ」
ある年の決算前、どうしても説明が難しい項目がありました。
「防犯灯のLED化」です。
長い目で見れば節約になるのですが、その年だけ見ると、予算を大きくオーバーしてしまうのです。
どう説明すれば、皆さんに「それなら仕方ない、良い投資だった」と思って頂けるか。
私は藁にもすがる思いで、AIにこんなメモを送りました。
【私からAIへの相談メモ】
私は自治会の会計担当です。
今度の総会で、決算報告をしなければなりません。■悩んでいること:
今年の支出で「防犯灯の交換費用」が、予定より5万円も多くなってしまいました。■理由:
古い蛍光灯が切れたので、思い切って全てLEDに変えたためです。
今回の支払いは高いですが、電気代は下がるし、交換の手間も減るので、長い目で見ればお得なんです。■お願い:
このことを、総会で住民の皆さんに納得してもらえるように、誠実で分かりやすい説明文(言い訳ではなく、前向きな報告)を作ってください。
「言い訳」が「未来への投資」に変わった瞬間
AIが返してくれた文章は、私が恐る恐る考えていた「言い訳」とは全く違うものでした。
『本年度は、地域の安全と将来のコスト削減を見据え、防犯灯のLED化を実施いたしました。
一時的な支出は増加いたしましたが、これにより来年度以降の電気代は約○%削減され、長期的には大きな節約となります。
また、夜道が明るくなり、地域の防犯効果も高まっております』
読んでみて、ハッとしました。
「そうか、無駄遣いをしたんじゃない。私たちは街のために『投資』をしたんだ」
AIの言葉によって、私自身が自分の仕事に自信を持てたのです。
最後に:数字の裏にある「物語」を伝える
総会当日。
私はAIが作ってくれた原稿をお守り代わりに持ち、マイクの前に立ちました。
震えずに自信を持って説明できたおかげか、会場からは「明るくなって良かったよ、ご苦労さま」と温かい拍手を頂くことができました。
会計の仕事は、数字を合わせるだけではありません。
そのお金がどう使われ、どう街を良くしたのかという「物語」を伝えることこそが、大切なのかもしれません。
もし、説明の言葉が見つからずに胃を痛めている会計さんがいらっしゃいましたら。
こっそりAIに相談してみてください。
きっと、あなたの誠実な仕事を、一番伝わる言葉で翻訳してくれるはずです。

