「昨年の通りでいい」と言われるのが、本当は一番苦しいのです。――夏祭りの企画で、私が少しだけ冒険できた話

総務担当の佐藤です。
カレンダーを見るたびに、思わずため息が出てしまう季節がやってきましたね……。

そう、夏祭りです。

正直にお話ししますと、私はこの時期が一番苦手でした。
前任の方から引き継いだのは、10年以上前から更新されていない、少し黄ばんだ紙の資料だけ。
「例年通りで頼むよ」と言われるものの、心のどこかでは「子供たちも減っているし、このままでいいのだろうか」という不安がありました。

でも、新しいアイデアなんて、アラフィフの私の頭からは出てきません。
仕事と週末の草むしりで精一杯。
結局、今年も「例年通り」のハンコを押すしかないのか……と、諦めかけていたのです。


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孫のような年齢の「先生」との出会い

そんな時でした。
「佐藤さん、これ使ってみたら? 文句も言わずにアイデア出しに付き合ってくれますよ」
と、知り合いの若い方に教えてもらったのが、「Gemini(ジェミニ)」というAIでした。

「AIかぁ……」
最初は及び腰でした。
私のようなアナログ人間に使いこなせるわけがない、と思ったのです。
でも、「スマホからでも話しかけるだけでいい」と聞き、騙されたと思って試してみることにしました。


私がAIに送った「相談メール」

使い方は、まるでメールを送るような感覚でした。
私は、今の正直な悩みを、そのまま打ち込んでみたのです。

もし、同じように悩んでいる役員の方がいらっしゃいましたら、この「相談メモ」を真似してみてください。

【私からAIへの相談メモ】

私は地域の夏祭りの担当者です。
もう何年も同じ内容ばかりで、最近は子供たちの参加も減ってしまいました。

予算はあまりかけられませんが、何か一つでも「今年は違うぞ!」と子供たちがワクワクするような、手作りのイベントのアイデアを10個ほど教えてくれませんか?

場所は小さな公園です。
難しい言葉は使わずに、私のような素人でも実現できそうな提案をお願いします。


「あ、これならできるかもしれない」

送信ボタンを押して数秒後。
画面にずらりと並んだアイデアを見て、思わず「ほう……」と声が出ました。

  • 「手作りランタンで彩る、光のフォトスポット」
  • 「昔遊びの達人を探せ! スタンプラリー」
  • 「みんなで描く、公園の地面アート」

どれも、お金をかけずに、少しの工夫でできそうなものばかりでした。
「これなら、私にもできるかもしれない」
枯れかけていた私の心に、少しだけ水が差されたような気分でした。

AIが提案してくれた中から「光のフォトスポット」を選び、そのまま企画書の形にまとめてもらいました。
役員会でおそるおそる提案してみると、いつもは厳しい年配の役員さんが、「今年は少し華やかになりそうだね」と、眼鏡の奥で目を細めてくれたのです。


最後に:変わったのは祭りではなく、私の心でした

結局、その年の夏祭りは、例年より多くの子供たちの笑顔で溢れました。
でも、一番変わったのは、私の心持ちだったに違いありません。

「やらなきゃいけない」という重圧が、「ちょっとやってみようかな」という楽しみに変わったのです。
祭りの終わったあと、心地よい疲れの中で飲んだ麦茶は、ここ数年で一番美味しく感じられました。

「アイデアがない」「時間がない」と悩んでいる役員の皆さま。
一人で抱え込まずに、AIという新しい仲間に、少しだけ相談してみませんか。
きっと、あなたの背中を優しく押してくれるはずです。

もし使い方がわからなければ、いつでもお声がけくださいね。
一緒に、無理のない範囲で、新しい風を吹かせてみましょう。

自治会AIお助け隊 談話室

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