総務担当の佐藤です。
自治会の会計という仕事。
これほど、「割に合わない」役回りはないかもしれません……。
先日、会計担当の鈴木さんが、真っ青な顔をして公民館にいらっしゃいました。
「佐藤さん、どうしても計算が合わないんだよ……」
手にはヨレヨレになったレシートの束と、数字がびっしり書き込まれたノート。
鈴木さんは毎晩、仕事が終わってから深夜まで、電卓を叩いていたそうです。
「もう3回も計算し直したのに、どうしても120円合わないんだ」
その背中は、見ているだけで胸が締め付けられるようでした。
私たちが何気なく払っている自治会費の裏には、こうした役員さんの、誰にも知られない苦労があるのです。
私もかつて会計を少し手伝ったことがありますが、あの「数字が合わない時の冷や汗」は、思い出すだけで胃が痛くなります。
もう一人の「副会計」を雇いました
私は鈴木さんに、お茶を淹れながらこう提案しました。
「鈴木さん、一人で悩まずに、AIに手伝ってもらいませんか?」
鈴木さんは「えっ、AI? 計算なんてできるのかい?」と怪訝な顔。
無理もありません。
でも、私は最近知ったのです。
AIは計算そのものよりも、「数字の整理」や「間違い探し」が得意なのだと。
私たちは、AIという名の「副会計さん」に、こんな風に相談してみました。
「あのね、雑費の計算が合わないんだ。レシートには『お茶代』『コピー代』『電球代』ってあるんだけど、どう仕訳したらいいかわからなくて……」
するとAIは、私たちのように焦ることなく、冷静に返してくれました。
『お疲れ様です。それは大変でしたね。
まずは、レシートの内容を日付順に教えていただけますか? 私が項目ごとに整理して、表にまとめてみますね』
私たちがAIにお願いしたこと
AIにお願いしたのは、計算を丸投げすることではありません。
「私たちの見落とし」を一緒に探してもらうことでした。
1. 勘定科目の相談に乗ってもらう
「これって消耗品費?それとも備品費?」
そんな迷いも、AIに聞けば一発です。
(私からAIへのメモ)
集会所の蛍光灯をLEDに替えたんだけど、これは「修繕費」でいいのかな? それとも「備品費」? 一般的な方で教えてもらえるかな。
2. 説明文を考えてもらう
一番助かったのがこれです。
決算報告で、使途不明金が出ないように説明書きを添えるのですが、これが難しい。
AIにお願いすると、こんなに丁寧な文章を作ってくれました。
(AIが作ってくれた文章)
「本年度は省エネ対策として、集会所の照明をLED化いたしました。一時的な支出は増えましたが、来年度以降の電気代削減が見込まれます」
「そうそう、これが言いたかったんだよ!」
鈴木さんの顔に、ようやく赤みが戻ってきました。
ノートを閉じて、野球中継を見る幸せ
結局、120円のズレは、AIと一緒に項目を整理しているうちに、重複して計算していたレシートが1枚見つかったことで解決しました。
「なんだ、そんなことだったのか……」
鈴木さんは拍子抜けしたように笑い、そして深く息を吐きました。
「佐藤さん、ありがとう。これで今夜は、久しぶりに晩酌しながら野球が見られるよ」
その言葉を聞いて、私も本当に嬉しくなりました。
AIは、私たちから仕事を奪うものではありません。
数字の羅列に追われて見失っていた「人間らしい時間」を取り戻してくれる、頼もしい相棒なのです。
もし、今も電卓の前で頭を抱えている役員さんがいらっしゃったら。
どうか一人で抱え込まず、パソコンの中の「副会計さん」に声をかけてみてください。
きっと、優しく答え合わせをしてくれますよ。

